睡眠障害と不眠症の定義
ある調査によれば、日本人の5人に1人が何らかの原因で不眠に悩んでいるという調査報告があります。
ただし、誤解してはならないのは、
自分で仕事やレジャーなどで睡眠時間を削っている睡眠不足と不眠症とは違うということです。
不眠症(睡眠障害)は、病気です。
「日本睡眠学会」という研究機関がありますが、
「日本睡眠学会」では不眠症を以下のように定義しています。
「夜間中々入眠出来ず寝つくのに普段より2時間以上かかる入眠障害、
一旦寝ついても夜中に目が醒め易く2回以上目が醒める中間覚醒、
朝起きたときにぐっすり眠った感じの得られない熟眠障害、
朝普段よりも2時間以上早く目が醒めてしまう早朝覚醒などの訴えのどれかがあること
そして、この様な不眠の訴えがしばしば見られ(週2回以上)、
かつ少なくとも1ヵ月間は持続すること。
不眠のため自らが苦痛を感じるか、社会生活または職業的機能が妨げられること。
などの全てを満たすことが必要です。
なお、精神的なストレスや身体的苦痛のため一時的に夜間良く眠れない状態は、生理学的反応としての不眠ではありますが不眠症とは言いません。」
睡眠障害の定義は様々ですが、
1990年に発表された睡眠障害国際分類 (The International Classification of Sleep Disorders, ICSD) では、睡眠障害を大きく4つに分類しています。
睡眠異常 (Dyssomnia)
睡眠自体が疾患であるものを指す。
不眠症、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群、睡眠相後退症候群など。
睡眠時随伴症 (Parasomnia)
睡眠中に見られる異常な行動。夜驚症、夜尿症など。
内科・精神科的睡眠障害
精神病や不安障害、うつ病などに伴う不眠や過眠。
提案検討中の睡眠障害
未だ分類が正確になされていない、短時間睡眠者や長時間睡眠者など。
つまり、
不眠症、過眠症、睡眠リズム障害、睡眠中の異常行動などは、睡眠障害の一種と定義されています。